
投資やりたいけど、難しい用語が多すぎて無理❤︎
過去のわたしと同じように思っている人へ向けて、口座開設から運用までの間に少しずつ覚えられるように用語集をつくりました。
つみたてNISAに関連した必要な用語だけ厳選し、口座開設から運用中まで4つのセクションでわけてます。
- 【11語】口座開設に役立つ用語集
- 【13語】銘柄選びに役立つ用語集
- 【9語】銘柄購入時に役立つ用語集
- 【4語】運用中に役立つ用語集
「投資って聞くだけで大量の数字や9割漢字が占める文章を読まないとできない」、なんてことはないです。
つみたてNISAを運用していくのに使う用語は限定的なので、ぜひ最後までお付き合いください。



辞書のように必要な時に使ってみてください!
【11語】口座開設に役立つ用語集
銀行口座と証券口座|お金用と投資用
銀行口座
銀行用口座はお金を管理することが目的の現金用口座。
投資に関して株を持つことはできませんが、債券や投資信託を管理することはできます。
ただし、証券会社より極端に取扱銘柄が少なかったり、手数料が高いなどデメリットがあります。
銀行口座と証券口座で目的がちがうため、わけた方がいいですよ。
特に銀行では選べる銘柄数も少ないし、手数料が高いなどのデメリットがあります。
>>【関連記事】銀行でなく、ネット証券で「つみたてNISA」をすべき3つの理由
証券口座
証券口座は株や債券、投資信託を管理することが目的の投資用口座。
銀行口座と連携させることで、「投資と現金の連携」が可能です。
証券口座は「特別口座」と「一般口座」、「NISA口座」があります。(※後述します)
>>【関連記事】楽天証券と、楽天銀行・楽天カードを合わせて作るメリット
NISA口座
NISA制度を運用するための証券口座の一つです。
一人1つしか持てないので、銀行と証券会社問わず1つの金融機関を選ぶ必要があります。
あとから金融機関の変更も可能です。



テキトーにやると痛い目をみる可能性あり
総合口座
特別口座
特別口座は手続きや確定申告をカンタンにするためにつくられた制度です。
確定申告用に証券会社が書類をつくってくれ、税金の計算と徴収もしてくれるので、とても便利ですよ。
最初に「源泉徴収あり」と「源泉徴収なし」が選択しないといけません。(※どちらも後述します)
しかし証券口座開設で迷ったら、「特別口座の源泉徴収あり」を選びましょう。
一般口座
未上場の株式などを管理する口座。
確定申告のために、自分で書類を作成する必要があります。
かなり手間なので、特殊な株を保持しない限りはデメリットしかないのでスルーしましょう。
源泉徴収あり
投資初心者にオススメの設定がこの「特別口座の源泉徴収あり」です。
証券会社が税金の徴収もしてくれて超ベンリ!
会社員もしくは年金受給者なら、年間20万円までの利益は申告・納税不要です。
「つみたてNISA」ではそもそも税金がかかりません。
そのため、基本的には確定申告をしなくていい「特別口座の源泉徴収あり」がオススメ!



私もその設定にしています!
源泉徴収なし
「特別口座で源泉徴収なし」を選んだ人は、確定申告して自分で税金を納付します。
書類は証券会社が作成してくれるため、確定申告は一瞬で終わりますよ。
しかし利益が配偶者控除などの各種控除に合算されるため、国民保険料率が上がったりするので注意が必要です。
実はややこしいリスクがあって投資初心者には不向きなので、やっぱり「特別口座の源泉徴収あり」を選びましょう。
NISA
売買した時の利益や配当金にかかる20%の税金が免除される個人投資家用の税金優遇制度。
金融庁の政策なので安心です。
「NISA(通称:一般NISA)」、「つみたてNISA」、「ジュニアNISA」の3種類にわかれてます。
NISA:別名「一般NISA」
年間120万円の非課税枠があり、5年間非課税になる制度。
ロールオーバー(※後述)ができますが、一般NISAで投資できる期間は2024年までです。
つみたてNISA
年間40万円の非課税枠があり、20年間も非課税になる制度。
金融庁が認めた約200銘柄にだけ投資できるので、初心者でも失敗しづらいです。
ロールオーバー(※後述)はできませんが、2042年までつみたてNISAで投資できます。
>>【関連記事】つみたてNISAとは?メリット&デメリットを解説!
>>【関連記事】つみたてNISAの入金方法から積立設定までわかりやすく解説



安定した資産形成はつみたてNISA一択!
ジュニアNISA
0~19歳までの未成年を対象としたNISA制度です。
年間80万円まで、最長5年間非課税。
二親等位内の両親または祖父母が代わりに投資することができます。
2023年までジュニアNISAで投資できますが、18歳になるまで非課税での払い出しはできません。
もし払い出す場合は通常の20%が課税され、ジュニアNISAを強制廃止されます。
ロールオーバー


一般NISAとジュニアNISAにおいて投資してから5年の非課税期間が終了した後、再度新たな非課税枠に移して運用すること。
つみたてNISAでは利用できません。
【14語】銘柄選びに役立つ用語集
株と債券
株
企業に投資すること。
債券よりリスクは高いですが、リターンも大きいです。
個別株(トヨタ、NTTなど)の寄せ集めを投資信託といい、投資信託が上場してる商品をETF(上場投資信託)といいます。
債券
会社に直接お金を貸し、保証としてもらうものが「債券」。
株よりもリスクが低いですが、その分リターンも低いです。
債券を寄せ集めた商品も投資信託といい、ETFもあります。
ポートフォリオ
株や債券、投資信託などの金融商品を組み合わせたものです。
上の画像では、5つの銘柄がその人のポートフォリオです。
インデックスファンドとアクティブファンド
インデックスファンド
指数(目標)と連動した動きになるように銘柄が組まれた、投資信託やETF。
つまりは設定した目標株価の動きと極力一緒になるように銘柄が組み合わされた詰め合わせパックのことです。
一般的な指数では世界経済、アメリカのS&P500や日経平均株価などがあります。
つみたてNISAに向いているのは圧倒的にインデックスファンドです。
>>【関連記事】つみたてNISAおすすめ銘柄は?【eMAXISがお勧め】
アクティブファンド
指数(目標)を上回る運用目標が設定されてます。
ハイリスクハイリターンですが、長期的に見て勝つのがむずかしいとされてます。
手数料も高いので、ギャンブルに近い。
日経平均株価
日本を代表する225社の平均株価のこと。
世界からも日本の動向は日経平均株価で株価の動向を判断されてます。
S&P500とNYダウ
ダウジョーンズに選ばれたアメリカの500社が「S&P500」です。
銘柄の入れ替えも頻繁に行われてて競争が激しいので、投資家にはS&P500の信頼がケタ違いに高いです!
一方で、「NYダウ」はアメリカの「超」優良30社で構成されています。
30社といえど、NYダウの時価総額はアメリカ市場全体の25%占めるほど!
さすがアメリカのスーパースターはスケールも巨大です。
S&P500とNYダウ両者の関係はざっくりこんなイメージ。
- S&P500=アメリカ代表
- NYダウ平均株価=アメリカ代表の中のスーパースター
つみたてNISAではS&P500がなんなのかザックリわかれば合格です。
投資信託とETF|ちがいは上場してるかどうかだけ
投資信託は株や債券の詰め合わせパック。
パックの中身は、投資信託のテーマや目標にあった個別株の銘柄の集合体です。
ETF(Exchange Trading Fund)は投資信託が上場したものなので、中身は非常によく似ています。
目論見書と運用報告書|投資信託の「内容」と「結果」
目論見書
投資信託の説明書です。
運用目標や内容、純資産、手数料など、その投資信託に関するあらゆることが書かれています。
つみたてNISAで投資をする際にチェックしておきたい項目
- ベンチマーク
- マザーファンド
- 純資産額
- 信託手数料
運用報告書
投資信託がどんな成績でどんな状況かがわかるレポート。
気になる人は目論見書でチェックしておきたい項目がどうなっているかチェックしてみるといいですよ。



偉そうなこと言いつつも、わたしは全然見てない(笑)
マザーファンドとベビーファンド|投資信託の各銘柄はベビーファンド
マザーファンド
ベビーファンドが投資家から集めた資金の投資先のこと。
例えば、私の愛する「eMAXIS Slimオールカントリー」のマザーファンドは3つあります。
- 外国株式インデックス マザーファンド
- 新興国株式インデックス マザーファンド
- 日本株式インデックス マザーファンド
これら3つのマザーファンドを使い、全世界へ投資する1つの投資信託が構成されてます。
ベビーファンド
投資家が購入する投資信託の銘柄のことで、投資信託における監督のようなものです。
つみたてNISAのベビーファンドには「eMAXIX Slimオールカントリー」や「楽天VTIインデックスファンド」など約200銘柄があります。
基準価額とベンチマーク|現在値と目標
基準価額
投資信託の値段のこと。
利益や利息、手数料などがもろもろ入った投資信託の価格といった認識でオッケーです。
ベンチマーク
投資信託の目標値のこと。
例えば、投資信託のベンチマークがS&P500なら、S&P500と同じ値動きすることが目標の銘柄になります。
特にインデックスファンドはベンチマークと同じような値動きを目指しているため、ベンチマークが安心できるものかどうかが今後の資産運用に関わってるので要チェックです。
また、投資信託の基準価額とベンチマークの差は乖離率(かいりりつ)といいます。
この乖離率が低いほど信用できる投資信託です。
③【9語】購入時に役立つ用語集
円安と円高
円高
円の価値が高くなり、他の通貨の購入が安くなること。
例:「$1=¥100」→「$1=¥90」
円安
円の価値が下がり、他の通貨の購入が高くなること。
「$1=¥100」→「$1=¥110」



外貨の値段が上がったら円安、下がったら円高という認識があるだけでオッケーです。
投資方法:スポット購入とつみたて方式
スポット購入
毎回手動で銘柄を購入すること。
つみたてNISAではスポット購入はできません。
(ボーナス払いなど、指定した月だけ増額設定することはできます)
積立方式
一度設定するだけで自動で積み立てられる購入方法。
積み立てる銘柄、金額と購入日、ボーナス月の増額設定などを5分で終わる設定をするだけです。
つみたてNISAは積立方式での購入しかできません。
でもめっちゃ楽チン。
ノーロード
購入時にかかる「販売手数料」のこと。
つみたてNISAで買える銘柄はノーロードの商品しかないので、ボッタくられる心配がありません。
信託手数料
運営にかかるランニングコスト。
つみたてNISAでは、投資信託の銘柄にもよりますが、信託手数料のみ毎年かかります。
チリも積もれば山となるので、手数料が安い銘柄を選ぶのが上手な資産運用のコツです。
申込日と約定日と受渡日|申込→注文確定→支払い
申込日
投資信託の買い付けを申し込んだ日のこと。
つみたてNISAでは、「積立指定日=申込日」です。
約定日
申し込みした銘柄の注文が確定する日のこと。
投資信託によって異なりますが、基本的には
- 国内を対象とした投資信託は申込日約=約定日
- 海外を対象とした投資信託は申込日の翌日=約定日
です。
気になるお支払い金額は約定日の金額になります。
受渡日
約定した銘柄へ支払い、銘柄を受け取る日です。
投資信託の銘柄によって異なるため、気になる人は目論見書で確認しましょう。
つみたてNISAの投資日を月末に設定してる人は、受渡日が年をまたぐと翌年の非課税枠を使うことになるため注意が必要です。
④【4語】運用時に役立つ用語集
元本割れ
投資した金額(元本)より、現在の価値が低い状態のこと。
これまで40万円投資したものの、現在価値が38万円なら、元本割れしてる状態になります。
運用益
株や投資信託、債券などの運用で発生する利益全般をいいます。
売り買いで生じた譲渡益、配当金や分配金、利子などの総称です。
配当金と分配金|株式か投資信託で呼び名が変わる
配当金
企業が利益に応じて還元してくれるお金のこと。
ETFは投資信託と覚えてオッケーといいましたが、ETFで受け取るお金は配当金にあたります。
分配金
投資信託の利益から投資家へ還元されるお金のこと。
一般的には20%の税金を払った後の金額が払い戻されます。
投資信託の分配金は「再投資型」と「受取型」が選択可能です。
つみたてNISAでは「再投資型」にしておくと、分配金受け取り前の100%の金額が再投資されるため税金がかかりません!
再投資型
分配金を受け取る前に自動で再投資してくれる分配金の受け取り方法。
税金がかかる前に再投資してくれるため、資産形成に有利となります。
また、つみたてNISAのほとんどの銘柄は再分配型です。
わたし自身も再分配型の方が受取型よりもメリットが圧倒的に大きいため「再分配型」を強くオススメしてます。
受取型
分配金をお金としてその場で受け取る分配金の受け取り方法。
実はいろいろと悪さをしてるため、オススメできません。
まとめ|用語の理解は自分の資産を守る力!
投資初心者のためのつみたてNISA関連投資用語をまとめてみました。
正直、けっこうありますよね。
私自身もむずかしい単語が多いと布団に戻って二度寝したくなるタイプなので、気持ちは痛いほどわかります。
しかし、知っておくだけで資産を守って増やせるなら、と少しずつ覚えました。
ぶっちゃけ全部覚える必要ないと思いますが、わからない時にこの記事を辞書がわりに使ってもらえるとうれしいです!
「こんな用語をこっそり教えて欲しい」、「これって実はどんな意味なのかわからないけど聞けない」、そんな質問はコメント欄やTwitterで教えてくださいね。
わかるまで教えます!
一緒にわたしたちの大事な資産を守っていきましょう。
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。